過去のトラウマが現在の人間関係に及ぼす影響

トラウマの影響

トラウマとは　PTSD（Post Traumatic Stress Disorder）心的外傷後ストレス障害といい　

命の危険に直面した後、その記憶が　自分の意思とは関係なく　

フラッシュバックのように思い出されたり　

悪夢に見たり、不安や緊張が高まったり　

あまりに

辛い場合は　解離（感情を感じなくなったり）　

記憶を無くすことで自分を守る機能が働きます。

戦争、事件、事故、ケンカなど　

自分が当事者ではなくても　目撃するだけでも　

ショックが大きく

忘れようとしても　忘れられない印象が

いつまでも　記憶に刻み込まれます。

また　大きな出来事や事故でなくても

小さな子供にとって　親からの暴言

家庭内の暴力や暴言も　恐怖に感じます。

親からの　たった　一言の言葉でも

本人にとっては　重く受け止めてしまい

ひどく傷つき　その後人生に大きく影響します。

特に小さい時の親の影響は

その後の　心身の発育に大きな影響を及ぼします。

PTSDの影響

①突然　辛い記憶がよみがえる。

普段は　忘れていても　ふとした瞬間にフラッシュバックして

恐怖、不安、苦痛、悲しみ、無力感

などの感情が　突然　出てきます。

周りから見ると　理由もなく、色々な感情が湧き上がってきて

行動や言動が不安定になるので　理解しづらいかも知れません。

②常に神経が張り詰めている。

日常的に　絶えず神経が張り詰めていて

緊張しています。

いつも　イライラしたり　些細なことで驚きやすく

警戒心が強く　気が休まる時がありません。

心身症と言って　何かしら身体に症状が出ることもあります。

③ トラウマを思い出さないように

意識的に　無意識的に　その場面を避けるようになる

例えば　過去に電車に乗っていた時に　痴漢をされた女性は

極力電車に乗らないようにしたり

万が一　電車に乗っても周りに警戒して

緊張しながら乗ります。

親が仲が悪くて　喧嘩ばかりしていたり

DVしている親を見て育つと

結婚を避けたり

男性に対して　恐怖を持ってしまい　

表面上は　普通だけど　裏では暴力を振るうようになるかも知れないと思って

男性に近寄れない、親しくなれない、信用できない

そのトラウマに向き合わなくて済むように　

別の病気を発症することで　自分を守ることもあります。

③感情が麻痺してしまう。

あまりに　ショックなことがあると　その時の記憶がすっぽりなくなる。

とか　ある特定の人だけ、例えば　暴力を振るう人に対してのみ　

感情を感じなくなるようになります。

これは　自分の心を守るために　無意識に脳が　恐怖の感情や不安をブロックします。

周りから見ると　悲惨な状況でも　本人が耐えられるのは

日常的な暴力で　慣れているか

感情が麻痺している理由からです。

これらのトラウマは　無意識に」

現在の生活や　人間関係に影響しています。

トラウマの治療法

このトラウマの影響は　何十年も昔のことでも

また　本人が忘れているような出来事でも

今の生活に　かなり影響していて

小さな出来事がきっかけになって

恐怖、不安、悲しみ、怒りなど

様々な感情を引き起こします。

周りの人は　理解できないけど

本人はとても辛いのです。

今までの　カウンセリングでは

その時のことを　思い出して感情処理をしたり

解釈を変えて　記憶の更新をしてみたりしていましたが

クライアントさんにとって

思い出すだけでも　負担になりますし

二時的トラウマと言って　トラウマを再体験してしまい　

再びトラウマの強化になってしまっていました。

メディカルヒーリングでは

心と身体に記憶されたネガティブな感情を　

本人は何も知らないまま　開放します。

思い出すこともないので

負担がないし　本人が忘れている出来事や

小さい頃の覚えていないトラウマも

開放することができます。